環境の変化

環境の変化に関する,某所で話題の一件.

突然ですが北海道のお土産の定番,木彫りの熊

が売れなくなっているそうです(画像はwikipediaから拝借).

そしてその理由として,「テレビが薄型になったから」という意見があるようなのです.

つまり,総じて言えば『以前ならばテレビの上に置かれていたものたちは一体どこへ移動したのか』ということでもあり,その結果として居場所を失った木彫りの熊が売れなくなった,と,そういうことなわけです.

ほんまかいな.

で,これです↓

ぺらぺらの木彫りの熊.薄型民芸というショップの手によるものです.

これなら置けます.倒れそうですが.環境の変化に適応しています.が,ただいま品切れ中となっております.

***

木彫りの熊には思い入れがある人たちが多いようで,以前次のようなものも見つけました.こちらは結構話題になりましたね.

【喰われ熊】(引用:北海道お土産探検隊

いつまでもやられっぱなしじゃない鮭.しかしこのあとどうするつもりなのか鮭.

JUGEMテーマ:日常。



水分補給

きゅうりの水分
CIMG0651.JPG
は,牛乳の水分
CIMG0654.JPG
より多い(数字は100g当たりのグラム数:五訂食品成分表2002).

夏休みの自由研究としては短すぎです.

JUGEMテーマ:日常。



CTC紅茶

いつぞやのインドのお土産(自分用)が発掘されたので,開けてみたらこういうお茶葉っぱでして
CIMG0650.JPG
知らずに買っていたのですが,CTC(Crush, Tear and Curl)というタイプのものでした.パッケージには何も書いていないので開けるまで判りませんでしたが,粒々なのです.○○にも見えます.

ロイヤルミルクティーにしたらぴったりでした.次回はチャイにします.

作り方(2杯分):
1.小鍋に150ccほどの水を沸かす
2.ティースプーン山1杯のCTC茶葉をいれ,弱火にする
3.弱火のまま3分待つ
4.150ccほどの牛乳を投入し,熱くする
5.茶漉しで濾して飲む

JUGEMテーマ:日常。



楽団ひとりかふたり

Photoplayerという装置です.言うまでも無く,めちゃ音が出ますのでご注意.


実のところ,記事を書き始めてはみたものの,よくわからないのです.まず,Ghost Paradeという1931年のアメリカ製トーキー(映画)があり,この演奏がそれを指しているのは確かなのですが,その18分ほどの映画のビデオでは.この曲は流れません.

そもそも,Photoplayerというのは,それより昔の無声映画時代に各劇場に設置されていて,映画を上映しながらそれにあわせて演奏するためのものと書いてあるのです.すると,この映画のようにトーキーだとどうするのでしょうか.映画から音声が聞こえてくるのに被せる形で演奏したのでしょうか.その辺りが謎です.ご存知の方教えてください.

しかしまあすごい楽器というか,メンテナンスが大変そうです.そしてなにより演奏者のおじさんが誇らしげでかっこいいですね.

中央の白いものがpiano rollというもので,巻紙になっており,基本的にそれがプログラムよろしくピアノを自動演奏する命令書になっています.効果音の指示もそこに書いてあるのでしょうか.

こういうのもあります.88鍵だそうです.これ楽団ふたり.

無限音階 (遊びの博物誌から)

近々,ちょっとした古書ブームが来るような気がします.

CIMG0643.JPG
「遊びの博物誌」,坂根巌夫(いつお)著,朝日新聞社,1977年(装丁・レイアウトは安野光雅).

不思議な図形,ゲーム,発明品,数理的な雑多な話題を朝日新聞に連載したものをまとめた本です.この中の一つに「無限音階」と題されたものがあります.

再生ボタンを押すと音が出ます(ご注意).



(引用:wikipedia英語版 "Shepard Tone")

再生ボタンが表示されない場合は,このページにある再生ボタン(A Shepard–Risset glissandoと書いてある)を押してみてください

音程が下がり続けるように聞こえます.耳が捉えているある音が下がり切る前に,その1オクターブ上(あるいはもっと上)の音が降りてきて,耳が(というか,脳のフォーカスが)自動的にそちらを捉えるように移動するため,ずーっと降りているように聞こえてくるというものです.これを無限音階と称しています.英語では考案者の名前を取って,Shepard toneと言います.いま流れた音階(というか連続下行音)は,Rissetなる人の手によるものなので,wikipediaの英語版では Shepard-Risset glissandoとなっています.

さて,上記の本では,当時アメリカで発売されたレコード "Endless Octave"を紹介しており,それは元々Shepardが考案したアイディアを実際に録音したものだと思います.A面がドレミファソラシド(上行音階)とドシラソファミレド(下行音階)でのもの,B面がそれらを連続的に変化させた(ちょうど今聴いたような)ものが収められています(レコードは未入手).

著者の坂根氏はこの無限音階の作成方法を種明かししています.要約して説明してみます.

たとえば,下行音階で作るには「ド」の音を13オクターブ分重ねて鳴らし,次に「シ」の音を13オクターブ分重ねて鳴らす,というのを繰り返すわけです.ちょうど,ながーい鍵盤をもつピアノがあるとして,それを13人が『ダークダックス立ち』したまま同時に鍵盤を押し,左端の人は鍵盤が無くなったら右へ走って最高音の担当に代わる,という具合です.まあ13人も要りませんが.

酷い説明ですね.

人間の耳の可聴域はだいたい20ヘルツから20000ヘルツということで,その範囲外にある音は音としては聞こえません.13オクターブあればその範囲をカバーできるので,一番低くなった音が消えて,一番高くなって続いても耳は騙されているということになるわけです.レコードでは,一番下のド(実音C)はおよそ9ヘルツ,一番上のドは37100ヘルツが出る特殊なシンセサイザーを作って録音したようです(計算上は一番下が正しく9ヘルツならば一番上は36864ヘルツ).

実際にこれを88鍵のピアノでやろうとすると,さすがに13オクターブは出ないので(そのようなピアノ,全音域を使って弾いていると穿いているものが椅子で擦り切れるやもしれぬ),7オクターブで我慢するしかありません.もちろんこの全域7オクターブ+αは人間の耳に聞こえてしまうので入れ替わりがバレてしまいます.しかし低い音と高い音は鍵盤の端では弱く弾くという工夫をすれば,違和感なくできるかもしれません.音楽の授業でやってみてはどうでしょうか.

***

いろいろ調べてみると,この Endless Octave というレコードを作成・発売した会社が分かりました.Paedia Corporationといいます.作成の種明かしの文書(発売されたレコードに付属の解説文)もあり,坂根氏はその一部の写真も紹介しています.

付属文書の最後の方に,このレコードの応用として,「睡眠の導入に使える」みたいなことが書かれています.下行音階ならなんとか眠れるかもしれないですが,上行音階だと聴きながら寝たまま宙に浮くかもしれません.

***

可聴域は個人差があり,また年齢によっても変化します.それを調べるツールがiPhone,iPadにあります.その名も「耳年齢チェック!」.無料なのでiPhone,iPadをお持ちでしたら一度お試しください.

やってみましたが,年相応に上の音は聴こえませんでした(悲).

余談ですが,数人のオーディオマニアの方が同じ機材を使って,ある同じ音(音楽)の評価をした場合,それぞれの可聴域が異なれば自ずと評価結果は変わるのですね(特に高音域の聴こえ方).だから自分が聴くためのオーディオの評価をしてもらおうと考えたとき,可聴域が自分と同じマニアの方をまず探してから評価をしてもらえばよいかもしれません.

JUGEMテーマ:古書・絶版本



無題

さあ,明日もくびをひねろう.

JUGEMテーマ:日常。



浅虫海岸

だらだら書いてきました青森シリーズ,最後のネタです.浅虫海岸.本当は金木へ行ったついでに竜飛崎まで行きたかったのですが日程上無理ということで,別の日にこちらの海を見に行くことにしました.

着いて左見て
CIMG0636.JPG

正面見て
CIMG0640.JPG

右見て
CIMG0634.JPG

山菜うどんを食べて帰ってきました.

***

浅虫とは変わった名前ですね.最初は「麻蒸」だったそうです.浅虫はその当て字ですかね.平安時代に,村人が織った麻を蒸すためだけにここの温泉のお湯を使っていたところ(それで麻蒸という地名),訪れた法然さんが「あんたたち入らんの?入りゃええのに」と言って温泉の効果を伝えて,それから温泉として名が知られるようになったとのことです.

夏の青森はいいですね.太平洋・日本海・津軽海峡・陸奥湾と3方が海に囲まれていて,海のものも山のものも入ってきて温泉があって涼しいという.冬は大変でしょうけれど無責任且つ気楽な旅行者とすればこれらは得がたいものです.

JUGEMテーマ:旅行



斜陽館

CIMG0599.JPG
太宰治の生家.津軽三味線の発祥の地とされる金木町にあります.

いまは資料館になっていて色々と分かります.名士の家に生まれると大変なんだなあと思います.奇跡的な境遇かもしれません.そしていろんな周りの人に迷惑をかけて,それでも愛された.

走れメロスを創作することに繋がるとされる逸話:
懇意にしていた熱海の村上旅館に太宰が入り浸って、いつまでも戻らないので、妻が「きっと良くない生活をしているのでは……」と心配し、太宰の友人である檀一雄に「様子を見て来て欲しい」とお願いする。

往復の交通費と宿代等を持たされ、熱海に向かった檀を、太宰は大歓迎する。檀を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきた金を全て使いきってしまう。呑み代や宿代も溜まってきたところで、檀を人質にと説得し、太宰は東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。

数日待ってもいっこうに音沙汰もない太宰にしびれを切らした檀は、宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、二人はのん気に将棋を指していた。太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金の申し出のタイミングがつかめずにいた。激怒しかけた檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。

後日、発表された『走れメロス』を読んだ檀は「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。」と『小説 太宰治』に書き残している。(wikipediaから)
さすがですアニキ.ベクトルがあっちゃの方へ向いてますな.結局お金は借りられたんでしょうか.

CIMG0598.JPG
太宰の父親は金融業もやっていて,その店舗を青森銀行が後々に引き次ぐことになったため,向かいに青森銀行の支店があり,写真に写っています.まあ家はとにかく豪邸なのですよ.

CIMG0601.JPG
一階の土間から吹き抜けを見上げる.

CIMG0603.JPG
庭.

CIMG0602.JPG
(おそらく)陶器のドアノブ.和洋折衷のおしゃれ建物でした.

文学資料については写真撮影できませんので掲載は割愛致しまする.余談ですが斜め向かいのお店でやっている「青森シャモロック親子丼」は美味しかった.

JUGEMテーマ:旅行



弘前城

このブログ,旅程に沿って書いたものではないのです.弘前城へ行きました.もともとは5重の天守だったそうですが1627年に落雷による火事で無くなり,それを再建するのではなくて辰巳櫓(やぐら)を改修する形で,『御三階櫓』という名目にて幕府の許可を得て作られました(1810年),実質これを天守としていたようです.

引き算しますと,火事で焼失してから180年ほどは天守のないお城を使っていたことになります.

堀の外から見ると


となって3層の天守です.が,内側からみると飾り気のない「でかい土蔵」のようにも見えるという,不思議な建物になっています.

(wikipediaから拝借)

広い城内の様子もたいへん結構でした.桜の季節は特に綺麗でしょうねえ.

遠くに見える山かげは岩木山.


なんとも広い敷地でして,時間の都合もあり全部は歩けませんでしたが.

JUGEMテーマ:旅行



酸ヶ湯温泉

およそ20年ぶり2回目です.乗ってきた車を降りると,宿の近くで既に硫化水素っぽい臭いがします.ここも日本百名湯の1つでして,「ヒバ千人風呂」が有名ですね.建物は築50年以上とのこと.経年のためどこもかしこもピカピカとはいきませんが大変落ち着けます.

7号館の廊下の天井近くに付いている行灯
CIMG0597.JPG
2012-08-12 21.15.06.jpg

津軽弁難しいです.津軽語辞典なるサイトの記載を参考に訳してみますと「晩になったので,歩く音,しゃべる音,うるさくしないようにね」じゃないかと思います.ちがうかな.

一方,夕方に窓の外でトランペットを吹くおじさんが現れ(?姿は見えぬ),昭和歌謡っぽい演奏をしていました。が,ときどきトチるので,いや失礼,おトチりになるので,それに合わせてこちらは前のめりにお茶を吹いていました.

JUGEMテーマ:旅行


calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2012 >>
selected entries
categories
archives
recent comment
profile
search this site.
others
mobile
qrcode